スルガ銀行の不正融資問題が長期化し、更に別の問題もポコポコと噴出しております。
スルガ銀行:社員が1億6500万円不正流用、顧客定期解約で融資に
スルガ行員からの「融資の見返り要求」LINE入手 第二の“かぼちゃの馬車”「ガヤルド事件」の裏側を元従業員と販売会社が激白
新たな問題が発覚するたびにスルガ銀行の株価は下がり、今現在はなんとこんな事態に…(年初から株価は1/4まで下がりました)

ここ数年、スルガ銀行は他地方銀行の3倍以上の株価水準で推移していたことを考えると、まさに
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
です。
行き過ぎた成果主義が行き着いた末路…、といったところでしょうか。社会倫理を無視し、利益のみを追求してしまった時、すべからくこういった結末を迎えてしまうものなのでしょう。
とはいえ、時の金融庁長官は全国の地方銀行に向けて「お前らはゴミクソだ!!!スルガ銀行を見習え!!!」と大号令をかけたり、私達不動産投資家にとってみてもスルガ銀行というのはどこも融資をしてくれない最後の砦だったりしたわけで、そんな方々が手のひらを返したように「スルガ銀行はクソ!!!」というのは厚顔無恥なのではないかとも思います。
スルガ銀行は、シェアハウウス販売業者と結託して、無知な高年収属性のサラリーマンを「カタにはめる」ことまでして利益を伸ばそうとしていました。これはやりすぎです。
ただし、高属性の方が不動産側の問題で融資を受けれないときに、属性のみを担保にして高金利でアパートローンを融資するという、銀行側もリスクを取ったスキームで利益を伸ばしたことは私は非常に高い評価をしています。これは他の地方銀行が踏み込めなかった部分に、スルガ銀行だけがリスクを取って踏みこみ、利益を得ることができたからです。
今回のスルガ銀行の一連の流れからは、モラルを無視した利益の拡大、行き過ぎた成果主義というのは会社を壊すということが学べます。経営者にとって非常に勉強になる案件となりました。
また、利用者や株主側の視点としても「明らかに他と比べて拡大のスピードが早かったり、担う範囲が広かったり特殊すぎるのは危険」という事が学べたのではないしょうか。
なんだかんだいって、私はスルガ銀行の他銀行と一味違う融資スタイルは惹かれていたので、再浮上してもらいたいし、見習いたいとも思います。ただし、モラルは持ち合わせながら。
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