経営者向けの資産運用について

今日は経営者・個人事業主向けの資産運用のお話です。

NISAやらiDeCoやら、個人向けのメリットの大きい運用方法が政府によって用意し出されました。(とはいえ、地方ではまだまだ利用者は少ないのが現状で話をする相手が欲しいので普及していってほしいところです。)

その目的は、
「年金だけじゃやっていけなくなるから、頑張って個人資産を自分で作ってね♡」
「インフレ誘導していきたいから、皆活発に株式に投資していってね♡」
というところで、それに乗るのはなんだか操られているようで癪な気持ちもありますが、せっかく確実に利益になるシステムが導入されたのに使わないのはもったいないです。

私も「運用」という言葉が3度の飯と同じくらい好きで、これらの制度を用いて最適なファイナンスプランを導き出そうと日夜勉強しており、現時点で最適に近いと考えたプランを作ることができました。
(開始時年齢30歳男性という設定での最適解で、年代が違うと大幅にプランが変わりますので参考までにしてください。30代~40代前半までは通用すると思います。)

当時はこの思想で運用していたという忘備録な意味合いもかねて、運用の目的、手段、金額を記していきたいと思います。

 

●目的
・退職所得控除を上手く活用するために、退職金として受け取ることが出来る運用方法を用いる。
・運用する期間が30年超と長いので、積極的にリスクを取る商品を購入していく。
・65歳時に仕事をリタイアすることを想定したときに、65歳時に退職金として認められるマックス金額まで積み立てられるような金額・金利の設定とする。(おおよそ6000万くらい?)

 

●手段(金額)


・iDeCo(68,000円or23,000円 上限金額マックスまで投入(必須))(現在は毎月68,000円入れることができているが、社会保険事務所加入したら23,000円になる、その場合はNISAで代用)
商品は全てニッセイ外国株式インデックスファンドorたわらノーロードオンリーの、ポートフォリオ?なにそれおいしいの?の気持ちでコレら一択での運用。
理由は、
簡単なのに知られていないお金の増やし方(インデックス投資とは)
20代・30代の個人型確定拠出年金は「株式投資」で勝負すべき!
を参照。
簡単に言えば、長期の運用期間が取れる若年代の場合、高リスク商品を購入しても期間がリスクを薄くしてくれ、かつインデックスファンドなのでほっぽっといても良いことが理由。
仮に68,000円を30年間、平均利回り3%程で運用できた場合、その金額は約4000万円、目標金額にほぼ近しい金額となります。
また、23,000円の場合でも、約1500万円、NISA運用分も混ぜれば3000万円までは達成できる金額となりそうです。
ということで、iDeCoで(及びNISAにて)6000万のうち、3000万円までは達成可能。

・小規模企業共済(7万円 インフレリスクを考えると必須とまではいえないが、節税効果を考えるとおいしい)
こちらは国が代わりに運用してくれるものなので、なにも考える必要が無いのがメリットでしょうか。
運用利回りが約1%で推移しており、日本がこの先インフレに振れてくるとインフレ率のほうが高くなってしまうと実質的に損となってしまいますが、節税効果も考えた実際利回りも計算すれば損になる確率は低そうです。
特にiDeCoもそうですが、こちらの小規模企業共済も節税効果が非常に高く、仮にiDeCoで68,000円、小規模企業共済で70,000円毎月拠出するとしたら、年間の節税効果は所得税税率33%の人で、546,480円!!!
自営業や中小企業の社長で、比較的役員報酬が多い場合はとても有効な手段だと思います。
より詳しい内容、メリットデメリット、退職控除のやり方については、
小規模企業共済ってなに? メリット5つデメリット3つを解説するよ!
個人型確定拠出年金と小規模企業共済に加入している社長は退職金の支給時期に注意しよう
を参照。
計算は、70,000円を平均利回り1%で、35年運用すると、金額は約3500万円となります。
国の運用なのでチリ程も信用していませんが、運用利回りが0.1%まで下がっても金額は3000万円で、iDeCoとあわせて6000万円をクリアです。

 

ただ、上記2つの運用方法はどちらも60歳or65歳にならないとお金が引き出せないor引き出す金額が小さくなるものなので、
直近で生活資金として多額の金額が必要な場合(例えば子供の入学資金とか)など、生活資金まで入れていくのは全くの愚策となります。
また、節税効果が高い商品に絞っての作戦なので、役員報酬を少額に設定している人も意味が薄くなります。(年間720万円以上が目安?)

 

長くなりましたが、結論としては、
・国の社会保障が縮小されることが予想される昨今、自分の老後は自分で守る、その為のお金の知識は必須となっている。
・投資、運用という言葉を怖いものと思っている人間が(地方では特に)多いが、国が様々な仕組みを作っている以上、その考え方だと損する一方
・個々人で運用に対する最適解は違うし、銀行や保険会社、証券会社は自分たちが儲けることしか考えておらず、最適解を絶対(絶対!!!!!!これ重要!!!!!!!)に教えてくれない。
・よって、個々人で自分に適した運用方法を見つける能力が必要不可欠な時代となっている。
といったところでしょうか、日本全体、特に地方でも、運用に対する正確な理解が増えて、色々な話ができる人間が増えてくれることを期待します。

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